エビングハウスの忘却曲線と効率的な勉強法

勉強方法

皆さん、こんにちは

チョークです

本日は、「エビングハウスの忘却曲線」についてお話したいと思います

「エビングハウスの忘却曲線」って何?

皆さん、「エビングハウスの忘却曲線」って聞いたことありますか?

勉強法についてかじったことがある人なら聞いたことがあるかもしれませんね

心理学者であるヘルマン・エビングハウスが行った「無意味な単語を暗記した後の記憶の節約率」の実験結果をもとに作られた記憶の忘却曲線ことです。

一般的には、この実験によって、時間経過に伴い人の記憶が変化することが実証されましたと言われています

エビングハウスは、以下のようなステップで実験を行いました

①いくつかの単語(「子音・母音・子音」を組み合わせたもの)を被験者に記憶させる

②その後、一定時間経過後に再学習をさせる

③その再学習の際、最初に覚えた時にかかった時間に対し、再学習した時にかかった時間がどれくらいかを算出する

④再学習の際の節約率を求める

その結果、良く本やWEBの記事などに載っているあの曲線が出てきたわけです

節約率と忘却

ここで、節約率は「節約できた時間÷最初に覚えた時間」として算出されます

例えば、最初に1時間で覚えた単語を、1日後に再学習して覚えるのに40分かかったとすると、最初の1時間(=60分)から20分節約できたことになります

そうすると、20分(節約できた時間)÷60分(最初に覚えた時間)=0.34となり、節約率は34%となります

逆に、66%は忘れていたということもでき、この点をとらえてどの程度忘れるかという形で忘却曲線が表されることも多くあります

そして、エビングハウスの実験結果は、以下の通りです
・20分後:節約率は58% ⇔ 42%忘れている
・1時間後:節約率は44% ⇔ 56%忘れている
・1日後:節約率は34% ⇔ 66%忘れている
・1週間後:節約率は23% ⇔ 77%忘れている
・1か月後:節約率は21% ⇔ 79%忘れている

勉強への応用

これを前提に、勉強に応用するということがよく言われています

私自身がこれを初めて耳にしたのは、おそらく高校1年生くらいのときに和田秀樹先生の本を読んだときだったと思います

ただ、実際にこれを意識的に活用できるようになったのは、自分が大学に入って司法試験の勉強をするようになり、あまりに膨大な試験範囲にどう対応するか苦慮するようになってからでした

よく言われるエビングハウスの忘却曲線を意識した勉強法としては

ある事項について、①勉強した翌日、②勉強した1週間後、③勉強した1か月後、に復習をすると学習内容の定着率が格段によくなる、というものです

これについては、私自身、自分の受験でも、また指導者としてかかわった受験でも、かなりの効果があると体感的には感じております

深堀する勉強とメンテナンスの勉強

これに加え、自分の司法試験の合格にあたっては、勉強を「深堀する勉強」と「メンテナンスの勉強」の二つに分けて両者を平行して回していたことも大きく役立ったのではないかと分析しております

私は今のロースクール制度が始まる前の司法試験(いわゆる旧司法試験)で、上澄みを掬い取って合格者を決めるような試験でしたが(全体合格率が3%程度、私の母校の京大でも合格率は7~8%でした。しかも、いわゆる多浪にあたるベテラン受験生をたくさん含めての数字です。)、基礎講座などでインプットの終わった受験生の多くは、予備校が提供する答案練習会(通称「答練」。模試のようなものです。)の出題範囲にあわせて天王山である論文試験向けの勉強をしていくというのがスタンダードな勉強法でした

私自身も、当然答練に向けて各分野をしっかり勉強することもしたのですが、答練のペースですと6法を回すのに半年近くかかってしまうため、1日1時間、メンテナンスの勉強を取り入れました

具体的には、論文の問題集(それなりに信頼度の高い答案がついているもの)を小説のようにグルグル何度も何度も読んでいました

この際、あまり深堀などはせず、「あー、こんな話もあったな」「この問題はこの流れだな」程度に軽く読み流すのがポイントで、とにかく接触機会を増やしていくというものでした

これは、「コンビニバイトで有線放送をいつも聞いていると流行歌について何となくうろ覚えれレベルなら覚えてしまう」という柴田先生の機械的合格方法に載っていた下りを見て考え出した手法です

私自身は、以上のような勉強法を軸に司法試験の受験勉強をして比較的短期(1回合格ではありませんが)をすることができました

まとめ

以上が私の体験に基づく勉強法の概要になります

目下の課題としては、「これを子供の中学受験にどう応用するか」ということですが、その前に勉強する意欲を持たせるかの段階で苦しんでしまっております(汗

こちらについては、子どもの意欲があがりもう少し勉強としての体をなすようになってからご報告したいと考えております

タイトルとURLをコピーしました