皆さん、こんにちは
チョークです
勉強の時給4万円理論
今日、ツイッターを見ていたら、勉強の時給が4万円とのツイートがTLに流れてきました
画像付きのツイートで、河野玄斗氏が唱えている理論とのこと
具体的なツイートは↓のとおりです
河野玄斗氏の「勉強の時給4万円理論」。
— ゆう (@yu_medical2022) April 23, 2023
実際に勉強の価値が時給4万円なのかはさておき、若ければ若い時の方が勉強の価値は高いと思う。 pic.twitter.com/QU63CUu26y
もとの動画
ちなみに、元の動画も見てみました
一番中核的な部分は、以下のとおりです
- その4万円っていう数字がどこから出てきたのかと言いますと、仮にMARCHに向かう学力を持っている人がさらに2000時間勉強することによって東大に入れるようになるとしますね。で、ある調査によりますと、MARCH卒業の方と東大卒業の方の平均年収の差が約200万というふうに出ていましてで生涯40年間働くとすると、生涯賃金として200万円×40年で8000万円になるわけですね。で、その生涯賃金8000万円をその勉強時間2000時間でカバーすると考えると8000万割る2000で時給が4万円になるわけですね。
まあ、そもそもMARCH自体、同世代人口で考えるとかなり上位なので、大雑把な計算ですが、相応に説得力はあります
批判と反論
また、予想される批判とそれに対する反論も、なかなかでした
曰く、
- 2000時間さらに勉強したら東大に入れるとは思いません
- バイトのお金以外にいろんな社会経験を得られるわけで、お金だけで考えるのはおかしくないですか
- 別に平均200万円って言っても、マーチでも稼いでる人たくさんいますよね
こんな批判が考えられると河野氏は言及し、以下のように反論します
- 2000時間で東大に入れるかというのは、可能性である。確かに、したら入れないかもしれなし、入れない可能性もないことはない。しかし、2000時間というのは12時間の勉強を半年間毎日やる程度の量なので、MARCHの合格圏にある人がさらにそこから半年間12時間勉強、毎日やったら東大に入れるっていうのは、そんなに別におかしな話じゃない
- 大学入学以外にも勉強によってたくさんのことを得られる。例えば東大に入ることによって周りにすごく優秀な方々がたくさんでき、それによって刺激を得られて自分の中のポテンシャルがどんどん引き出される可能性がある。優秀な人とも話す中で、いろんな考えも生まれて、さらにいろんな価値観が広がることによって新しいことに挑戦をできてといういろんな可能性が広がっていく。また、勉強する過程で得られるその論理的思考力だったり読解力だったり、本当にいろんなものを得られる。勉強によって得られるものは時給4万円に加えて、そういったいろんなものがあることもそれを踏まえて自分の価値観の中で天秤をかけて、勉強するかどうか決めるべきである
- 確かにその通りで、どの大学入ったかっていうより、その後その人がどれだけ頑張るかっていうところによって収入は大きく変わる。しかし、自分が論じているのはあくまで平均値の話であり、それは要するに確率的なことを言ってるのである。つまり、勉強をすることによって高い年収を得られる確率が上がるということだる。得意な例を一般化しようとしてるわけではない。その確率をいかに上げていくかっていうところの観点で今回勉強の時給に言及したのである。
確率論って大事よね
ボク自身は、上の議論のなかで確率論の話が一番しっくりくるところでした
「将来役に立つから勉強すべき」という話をすると、「中卒でも、高卒でも稼いでいる人はいる」という反論がかならず出てきます
経験的に言えば、確かに自分の周りにも、大学へ行かずにボクより稼いでいる人も沢山見ています
ボクは中小企業の顧問を(比較的)多くしている弁護士なので、自分より稼ぐ非大卒の社長はゴロゴロみています
ですが、学歴レールというは上記で言及されるように、確率を上げる話なのです
その意味で、確率論で論じている「将来の収入」の話と、得意な個体を一般化しようとする「中卒でも、高卒でも稼いでいる人はいる」論は実は話として必ずしもかみ合っておらず、後者は前者に対する抗弁になっていないのです
統計的な結果として、中卒・高卒より大卒のほうが平均所得が高く、大卒の中でも、(大学の難度と収入の相関関係に若干の誤差はあるとはいえ)難関大学卒業生の平均所得が高いという厳然たるデータが存在するのですから
30年前にボクに火をつけたのも同じ話だった
実は、このような話を唱えているのは河野氏だけではありません
ボク自身、高校1年生のときに読んだ和田秀樹氏の本で「東大に進学すると、一般的な大卒平均と比べて1億円くらい生涯年収に差が生まれる」(うろ覚えです)的な話を読み、高校1年生から「おー、勉強したろうやないか!」という気持ちになり、火がつきました
今回、和田氏の本のどれに書いてあったかと思い、Amazonを見たところ、「受験は要領」がKindle Unlimitedにあったので、とりあえず流し読みしてみましたが、この本ではなかった模様で、どの本か分からないため、上記のうろ覚えのとおりとなるわけですが、少なくとも生涯年収1億円の差というのは、当時高校生だったボクにとって衝撃的であったことを覚えています
ちなみにKindle Unlimitedはメチャメチャおすすめです
高校時代の決意のおかげ
ボク自身は、高校時代部活もそれなりにやりましたが、上記のとおり勉強にも1年生からそれなりに力を入れたこともあり、それなりの大学に入り司法試験も通過して現在弁護士の仕事をしています
おかげで、同世代の平均年収の十倍とまでは行きませんが何倍も稼げていますし、高校1年生の時勉強しようとおもった自分の決断は正しかったと感じています
きれい事だけじゃないよね
こういう話をすると、「子どもにお金の話をするのは良くない」という声も聞こえてきそうです
ですが、世の中きれい事だけじゃいですよね
実際、子どもに勉強して欲しいという親の心境の根底にあるのは、「将来生活に困らないよう勉強して欲しい」「しっかり自分で稼げるようになって欲しい」といったお金に関する願望も少なからずあるはずです
それに、約30年前のボクの決断を、立派な決断だったと今のボクが思うように、そのような決断を親がさせてくれれば、きっと将来の子どもから感謝されるはずです
それに、勉強して得をすることはあっても、損をすることはほとんどありません(絶対無いわけではないですが・・・)
ということで、お金の話をして子どものやる気に火がつくのであれば、この話は子どもに聞かせるべきだというのがボクの結論です