みなさん、こんにちは
チョークです
年度替わりでバタバタしており久しぶりの更新です
本日のテーマ
本日のテーマは、19×19までの暗算です
Yahooニュースの記事
今日Twitterを見ていたら、なぜか「小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本」について言及しているツイートが散見されました
その後、どうもこの本がヒットしていることがヤフーニュースで取り上げられていたので「あ~、そういうことか」と思いました
ヤフーニュース、さすがの影響力です
くだんの本
くだんの本については、妻が本屋で見つけて興味を持ったようで、我が家にもあります
ただ、ボク的には内容としては特に目新しいこともなく、普通に知られている19×19までの暗算方法でしたが、うちの妻にとっても子どもにとっても目新しいものだったようで、「目新しいものではない」と感じた方が間違っていたようでした
ヤフーニュースでも、インタビューされた人たちは知らないようでしたし、この本がヒットしていることからしても、多分世間的には「目新しい」話題ということのようです
実際のやり方
この計算のやり方自体は非常に簡単です
たとえば、15×14であれば、14の一の位である4と15を足して19で、これを10倍すると190
5と4を書けると20
この両者を足すと210で答えが出る
12×13でれば、12と3を足して15、これに10を掛けて150
2と3を掛けて6
両者を足して156
という具合に、一方の一の位の和を他方に足して10倍した数字と、二つの数字の一の位の積を足せば答えが出ます
適用可能条件と数式による証明
ただし、この計算については、条件があります
具体的には十の位が「1」である二桁の数同士の掛け算であること
つまり、10×10~19×19までであること、が条件となります
これを踏まえて数式として一般化すると、
1a × 1b=(10+a) × (10+b)
=100+10 × (a+b)+a × b
=10 × (10+a+b) +a × b
となり、この計算を一般化することができます
面積図による説明
なお、小学生には上記数式よりも面積図の方が分かりやすいと思います
いつもの汚い字の図です
この例では「13×14」になっています
この図から分かるとおり、掛け算は面積で表せるところ、縦横ともに10の所で区切りを付けると上記のように4つのブロックに分かれます
そのうち、黄色の部分は10でくくれて、
10×(10+3+4)=170
になります
これを一般化すると、10×(10+a+b)になります
そして残った緑色の部分は下一桁の掛け算で、この図だと
3×4=12
で、一般化すると
a×b
となります
したがって、この図であれば
170+12=182
になりますし、一般式としては
10×(10+a+b)+a×b
となり、上記と同じ式におさまります
この記事をここまで読み進めるのに多分10分かからないと思うので、このあと5分くらい計算を実際にやってみれば、条件を満たす人ならできるようになると思います
ちなみに、なぜこの条件を付けたかというと、まだたまに九九を間違えたり繰り上がりの足し算を間違えるうちの子どもは、たまにできるけど間違えることもあるため、まだ「できる」と評価できないためです
練習と応用
そうすると、練習はこんな感じになりますね~
13×17=10×(13+7)+3×7
=200+21
=221
16×15=10×(16+5)+6×5
=210+30
=240
こんなのを考えながら5分も練習すれば、条件を満たす人なら楽勝でできるようになるはずです
では、こんな問題はどうでしょうか?
13×24
できますか?
じつは、これは
13×12×2
と考えると
13×12×2={10×(13+2)×3×2}×2
=156×2
=312
できます
39×28であれば
(13×3)×(14×2)=(13×14)×(3×2)
=182×6
=1092
となりますので、182×6が暗算でできる人なら、サクッと暗算で出来てしまいます
コロンブスの卵
この計算方法自体は、私としては目新しいものではないと思っていましたし、実際youtubeやWeb上の記事でも散見されるものです
ただ、凄いなと思ったのは、この話だけで本一冊書き上げてベストセラーにしてしまったことです
まさにこういうのをコロンブスの卵というのではないかと、ボクとしては感じているところです
ただ、くだんの本は、対象を「小学生」としていますが、例えばまだ九九すら覚えていない小学生にこれを1日で覚えさせるのは困難なので、本のタイトルとしてはやや誇張しすぎではないか?という気もするところではあります
ちなみに計算小ネタは他にも持っているので、追々記事にしてみたいと思います